ストロークのアイコン

ストローク Q&A

Q.

ドロー系とペイント系画像編集ソフトの違いは何ですか?

A.

ドロー系とペイント系画像編集ソフトの本質的な違いは Q.ドロー系画像編集ソフトって何ですか? をご覧ください。このページでは、ドロー系ソフトのもつ利点と欠点を、ペイント系と比較してご紹介します。ドロー系の利点はそのまま、欠点ともなりうるもので、どちらかが一方的に優れてることはありません。

ドロー系は、クッキリした輪郭が得意

ドロー系ソフトの基本的な使い方では、ものの輪郭を入力します。一方、ペイント系ではものの輪郭を描くような描き方に加えて、塗りを、直接描く方法もあります。例えば、印象派の画家のような描き方です。

この特長により、ドロー系で描ける絵のタッチは、ペイント系で描けるものに対して、限られたものになってきます。となると、ペイント系の方が優れているみたいですが、確かに表現の豊かさという面ではその通りです。ただし、ドロー系にはペイント系にない優れた点がいくつもあります。ちょうど、ペンと筆のようなものです。ペンで描ける絵は、筆で描く絵に表現力の点では劣りますが、よりクッキリした線を描くことができるので、ペンはやっぱり重要な道具です。

具体的に、ドロー系ソフトで描くのに適した絵は、アイコンやロゴ、矢印などの記号や文字、地図、セル画調のイラストや漫画、工業製品などになります。これらはペイント系でも描けますが、ドロー系の方が適していることが多いです。

一方、ペイント系ソフトで描くのに適した絵は、油絵や水彩、鉛筆画風の絵、アナログ風の絵全般です。コンピューターで描いたようなキッチリした絵は、ドロー系の方が向いています。セル画調のイラストや漫画はどちらでもそれなりに描けますが、より熟練を必要としないのはドロー系だと思います。

以降は、ドロー系でも描ける絵の種類について、ペイント系と比較していきます。

理想的な形を追求しやすい

ドロー系ソフトでは、曲線を、少数の点で表現します。点の数が少ないので、位置を少しずつ変更れば、さほど熟練を要さずに理想的な曲線の形にいくらでも近づけていくことができます。一方、ペイント系ソフトでは、マウスやペンの軌跡が、そのまま画像に反映されるので、理想的な線影を入力するには、アンドゥと描画を、何度も繰り返す必要があります。もちろん、消しゴムで消しながら、少しずつ理想の線影に近づける方法もありますが、線を美しく保つのは難しく、アンドゥした方が、普通は効率がいいです。

この特長から、ドロー系は、スケッチや下書きのように、気軽に描いていく作業には向きません。企業のロゴや矢印などの記号のように、理想的な形を追求していく場合に、特に適しています。ペン入れなどの清書する作業にも向いています。

マウスでも入力しやすい

マウスで美しい軌跡を入力するのは難しいので、ペイント系ソフトでは、タブレットが必須といっても言いすぎではありません。一方、ドロー系の場合、制御点を動かすだけなので、マウスでも十分効率よく描画できます。

ただ、上でものべたように、スケッチには向かないので、下書きはペイント系のソフトで描くか、紙に書いたものをスキャナーで読み込んだ方がいいです。ちなみに、自分はスキャナー派で、デザインはやっぱり紙で行ってます。

解像度を気にする必要がない

ドロー系で描いた絵は、基本的には、拡大、縮小してもギザギザしたりしないので、あまり解像度を気にする必要がありません。ただし、テクスチャー画像を利用する場合は、別です。テクスチャー画像を貼り付ける機能は特殊で、純粋なドロー系の機能ではないからです。なので、ドロー系本来の実力を発揮するには、テクスチャー画像を使いません。

一方、ペイント系では常に解像度を気にする必要があります。例えば、昔に主流だった、640 × 480 ピクセルの壁紙は、今の時代のディスプレイに表示すると、ぼやけてしまいますが、ドロー系ソフトで描いた絵は、未来のディスプレイで表示したとしても、クッキリ表示させることができます。

ドロー系で描いた絵の解像度は、実質、無限だと思ってさしつかえありません。例えば、普通は、1 ミクロンよりも、小さい単位で位置を指定できるからです。

今すぐ、無料ダウンロード

ストローク ダウンロード

ご意見・ご要望など

ご意見・ご要望などは フォームメール から送信してください。
更新情報は、 ブログ でも配信してます。

共有