ミルノ PC フォトフレーム は、c# と呼ばれるプログラミング言語で開発しましたが、バージョン 2.0 は、より高速に動かすため、c++ という言語で、書き直しました。
名前からわかる通り、c# は c++ の記述方法を継承しているため、文字列を置換するだけで移植可能な部分もありましたが、c++ で記述するのにふさわしいコードになるように、プログラムのほとんどの部分は、書き直しに近い手間暇をかけてあります。
すなわち、REBORN ですが、生まれ変わったといっても、
具体的に何が変わったのか、注目の詳細は以下の通り!
私のパソコンでの場合ですが、生まれ変わったミルノは、平均して、6.6 倍高速に起動します。普通のハードディスクから起動した場合なので、SSD などのより高速なデバイスから起動した場合は、差が縮まるかもしれませんが、どんな環境でも、ほぼ間違いなく速くなると思われます。
↓が詳細な計測結果の表ですが、c# 版では、ミルノの起動に、4 ~ 6 秒かかっていたのに対し、c++ 版では、ほとんど 1 秒かからずに起動することがわかります。
番号 | 1.8.4 (c#) | 2.0 (c++) | 高速化 |
---|---|---|---|
1A | 4062.7 ms | 622.0 ms | 6.5 倍高速 |
2A | 4235.2 ms | 1045.0 ms | 4.1 倍高速 |
3A | 6140.8 ms | 535.0 ms | 11.5 倍高速 |
平均 | 4812.9 ms | 734.0 ms | 6.6 倍高速 |
ちなみに↑の表は、Windows を再起動、ログイン、自動的に実行されるタスクが CPU、ハードディスク、ネットワークをあまり使わなくなってから、ミルノを起動した場合の結果です。結構ばらつきがありますが、他のタスクや OS の実行状況によるところが大きいと思います。
↓の表は、ミルノを再起動したときにかかる時間です。メモリーのキャッシュが働くので差はあまりないかと思われましたが、安定して、c++ 版の方が速いですね。とはいえ、1 秒程度は待てない時間では無いので、初回の起動の高速化の方が重要でしょう。
番号 | 1.8.4 (c#) | 2.0 (c++) | 高速化 |
---|---|---|---|
1B | 1109.9 ms | 93.0 ms | 11.9 倍高速 |
2B | 1094.6 ms | 88.0 ms | 12.4 倍高速 |
3B | 1140.6 ms | 79.0 ms | 14.4 倍高速 |
平均 | 1115.0 ms | 86.7 ms | 12.9 倍高速 |
c# 版では、.NET フレームワークや、XNA フレームワークと呼ばれるものをインストールしないと、動作しなかったのですが、生まれ変わったミルノでは不要です。ほとんどの場合、ミルノをインストールするだけで動作します。
2.0 REBORN では、XNA のかわりに、DirectX を利用しているため、グラフィックカードの性能を最大限に引き出す特長は、そのまま引き継いでいます。
.NET 版では、必ず sRGB で表示されていましたが、2.0 REBORN では、ディスプレイに指定されたカラープロファイルで表示されます。普通のモニターは、sRGB の色空間を採用しているので .NET 版でも問題ありませんが、Adobe RGB などを採用している高級なモニターの場合には、2.0 を利用した方が、より正確な色で写真を表示できます。
.NET 版は、1 行におさまらないフォルダー名は途中までしか表示できませんでしたが、2.0 REBORN は、複数行にわたる表示が可能です。結果、ほとんどの場合、フォルダー名が完全に表示されるため、とっても、わかりやすいです!
他にも、キーボードショートカットキーのカスタマイズ機能など、2.0 からの新しい機能もあります。現在のところ、無料で無期限にご試用いただけます※ ので、この機会に、是非お試しください!
※ 30 日を過ぎると、製品登録画面へのリンク が表示されますが、試用は可能です。
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