zip ファイルは、書庫ファイルの一種です。書庫ファイル (アーカイブファイル) とは、複数のファイルやフォルダーを 1 つのファイルにまとめたものです。zip ファイルは、書庫ファイルの中でも最も広く利用されている形式と言えるでしょう※。
※ 最新の Windows は zip 書庫の解凍機能を標準で備えていますが、他の書庫形式には (標準では) 対応していません。
1 つのファイルにまとめる理由はいくつか考えられますが、1 つに固まっているとファイルの受け渡しが楽になるからというのが最もありふれた理由でしょう。例えば、インターネット上で配られているソフトウェアは書庫にまとめられていることが多いですし、メールなどで複数の書類を受け渡すときにもよく利用されます。
最初の理由と近いですが、zip ファイルには 1 つにまとめると同時に「圧縮」する機能が備わっていて、元のファイルサイズ (の合計) よりも小さいファイルにまとめることができます※。当然、サイズが小さくなれば、受け渡しにはより高速になるため、特に、受け渡しにかかる転送速度が気になるような場面では zip ファイルは重宝されています。
※ 元ファイルの内容によっては、増えてしまう場合もある。
zip ファイルには、パスワードによる暗号化を施すこともできます。パスワードによって暗号化された zip ファイルは「正確なパスワード」とともに復元しないと内容が正しく復元されません。ただし、暗号化されるのはファイルの内容のみで、ファイル名やフォルダー名は暗号化されないので注意が必要です※。
※ パスワードを知らなくても、zip ファイルに含まれているファイルの名前は普通に見れるので、恥ずかしいファイル名を使うのは避けましょう(笑)。
また、zip ファイル標準の暗号化は脆弱で、比較的簡単に解読できてしまうので注意が必要です。7-Zip で採用されている AES-256 による暗号化等を用いれば、暗号化の強度を高めることができますが、解凍には専用のソフト (この場合は、7-Zip) が必要になります。また、しかたが無いことですが、自分でパスワードを忘れた場合には、よりどうにもならないので注意です。
バックアップするノ ではバックアップ先として zip 書庫を指定することができます。zip ファイルにまとめると OneDrive などに同期するのが速くなりますし、パスワードによる暗号化を施すこともできます。バックアップするノでは、zip ファイルの作成に 7-Zip を利用しているので、AES-256 による暗号化 zip ファイルを作成することもできます (復元には 7-Zip が必要です)。
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