元となった論文 によると、Redundant Arrays of Inexpensive Disks の略みたいですね。直訳すると、「高くないディスクを冗長に並べたもの」です。その心は、高いハードディスクを 1 台使うよりも、安っちいハードディスクを並列に使った方が壊れにくいわりに安く済むこともあるんじゃね。ってことでしょう。たぶん※。
※ 論文読んでません。真面目に知りたい方は読みましょう。
基本的にはハードディスクの耐故障性※ を上げるための仕組みであり、壊れなくなるわけでは無いので、重要なデーターのバックアップは必要です。で、冗長性の取り方がいろいろと考えられるので、それらを「レベル」と呼んで区別しています。
※ 特に、ハードディスクに限定することもありませんが、主にハードディスクで利用されています。
本来、冗長性が無いので RAID では無いのですが、ストライピングと呼ばれる書き込み方式は、RAID 0 と呼ばれています。ま、ゼロなので、RAID はまだ始まってない雰囲気も表しているので、なかなかよいネーミングかもしれません。
データーを複数のディスクに分散して書き込み、読み込みを行うことで、ハードディスクの読み書き速度を向上させます。冗長性が無いので耐故障性は上がりません。というかたぶん、複雑になる分、下がります。
ミラーリング。複数のハードディスクに同じ情報を書き込むことで耐故障性を上げます。RAID 0 と同様に読み書きを高速化することも可能ですが、複雑な挙動をさせると故障したときのハードディスクの状態もわかりにくくなるでしょう。
ほかにもレベルがありますが、ハードディスクが 3 台以上必要になるので、個人レベルではあまり利用されません。自分の考えでも、ハードディスクを 3 台以上使って、耐故障性を上げるのは、コストに見合わない※ と思います。
※ あくまで、個人利用の場合です。多くの人が同時に利用する、サーバー用途では別でしょう。
結論からいえば、なりません。まず、RAID の構成にもよりますが、2 台以上のハードディスクが同時に壊れると復旧できなくなるおそれがあります。計算上は 2 台同時に壊れる確率は低いですが、実際には、近くにある 2 台が同時に壊れることは「比較的よくある」と考えておいた方がよいです。RAID コントローラーがおかしくなるかもしれませんし、津波で流されてしまうこともあります※。
※ これを防ぐには、なるべく遠い場所にバックアップを作成しておく必要があります。例えば、アメリカと日本にバックアップが存在していれば同時に壊れる可能性は低いでしょう。
次に、論理的な破壊には対応できません。例えば、大事なファイルを上書きしてしまった場合、耐故障性があっても意味がありません。この破壊には、普通のバックアップでも対応できませんが、世代バックアップ機能 があれば対応できます。
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